オーストラリア旅行を計画するとき、誰もが一度は悩むのが「オーストラリア国内線の移動をカンタス航空にするか、LCCのジェットスターにするか」という問題ではないでしょうか。
広大なオーストラリア大陸を効率よく巡るには飛行機移動が欠かせません。特に人気の観光地であるウルル(エアーズロック)やケアンズ、シドニーを結ぶ路線は、フルサービスキャリアのカンタス航空と、格安航空会社のジェットスターが入り交じっており、「料金の差に見合うだけの違いはあるの?」「LCCだと遅延や手荷物制限で後悔しないかな?」と不安になりますよね。
私も2025年3月下旬から4月上旬にかけて、2人で9日間のオーストラリア旅行(シドニー・ウルル・ケアンズ)に出かけた際、まったく同じ悩みを抱えていました。そして実際に、「シドニー発ウルル行き」「ケアンズ発シドニー行き」でジェットスターを、「ウルル発ケアンズ行き」でカンタス航空を利用して乗り比べてきました!
今回は旅行会社のパンフレットや専門家の解説ではなく、実際に乗って体験した私自身のリアルな搭乗感、機内の雰囲気、五感で感じた快適さの違いを等身大の言葉でお伝えします。これからオーストラリアへ旅立つ方の参考になれば嬉しいです。
今回利用したオーストラリア国内線3ルートの概要
私たちが体験した国内線のルートと利用便は以下の通りです。シドニーからスタートし、ウルル、ケアンズを経由して再びシドニーへ戻るという定番の周遊ルートです。
| 日程 | 区間 | 航空会社・便名 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 3/29(土) | シドニー → エアーズロック | ジェットスター JQ660(10:35発 → 12:25着) | 約3時間20分 |
| 3/31(月) | エアーズロック → ケアンズ | カンタス航空 QF1932(10:15発 → 13:10着) | 約2時間30分 |
| 4/3(木) | ケアンズ → シドニー | ジェットスター JQ957(18:00発 → 21:55着) | 約2時間55分 |
※航空券費用は、日本発着の国際線(羽田〜シドニー間)も含め2名合計で6,028 AUD(豪ドル)程度でした。時期や予約タイミングにより大きく変動しますので、渡航前に必ず各航空会社の公式サイトで最新価格をご確認ください。
また、オーストラリア渡航に必要なビザ(ETA)の申請や入国時の厳格な検疫申告、最新の治安状況については、年々ルールが変更される可能性があります。渡航前には必ず外務省や大使館の公式サイト等で最新情報を確認してくださいね。
【カンタス航空体験記】ウルル発ケアンズ行き(QF1932便)
ウルル(エアーズロック・リゾート)の「デザート ガーデンズ ホテル」をチェックアウトし、エアーズロック空港からケアンズへ向かう際に利用したのが、オーストラリアのフラッグキャリアであるカンタス航空(QF1932便)でした。
赤土の滑走路から飛び立つ安心感と、温かい機内サービス
エアーズロック空港は、周囲に広大な赤い大地がどこまでも広がるこぢんまりとした空港です。搭乗ゲートを抜けると、強烈な日差しとカラッとした熱気が肌を刺します。タラップを登ってカンタス機内に一歩足を踏み入れると、ひんやりと心地よく冷えたクーラーの風とともに、どこか落ち着いた香りが鼻をくすぐりました。
キャビンアテンダント(CA)さんの「Good morning!」という爽やかで温かい笑顔の出迎えに、旅の緊張が一気にほぐれるのを感じました。カンタス航空はフルサービスキャリアのため、機内預け荷物の料金も最初からチケットに含まれており、LCCのような「手荷物の重さで追加料金を取られたらどうしよう…」というハラハラ感が一切ありません。
離陸してしばらくすると、窓の外には果てしなく続くアウトバックの赤土と枯れた草木のコントラストが広がります。その圧倒的な景色に目を奪われていると、機内食(軽食)のサービスが始まりました。
小腹を満たす軽食とドリンクサービス
約2時間30分の短距離路線でしたが、温かい焼き菓子やスナック、そしてドリンクが無料で手際よく配られました。私は温かい紅茶をいただいたのですが、機内いっぱいに漂う紅茶の香りと、ほんのり甘いケーキの味わいが格別でした。
座席のシートピッチも適度なゆとりがあり、身長170cm超の私が座っても膝前に拳ひとつ分以上の余裕がありました。シートのクッション性もしっかりしていて、ウルルでの散策で少し疲れていた体にはとてもありがたかったです。「やっぱりカンタスは安心だな」と、心からリラックスしてケアンズまでの機内時間を過ごすことができました。
【ジェットスター体験記】シドニー〜ウルル&ケアンズ〜シドニー
一方、旅の初動となる「シドニー発ウルル行き(JQ660)」と、旅の終盤「ケアンズ発シドニー行き(JQ957)」で利用したのが、オレンジ色のロゴでおなじみのLCCジェットスターです。
コストパフォーマンス抜群!でもチェックインと重量制限には緊張感
シドニー中心部の高層アパートメント「メリトン スイーツ ワールド タワー」からシドニー空港へ向かい、ジェットスターの自動チェックイン機へ。LCCならではの洗練されたセルフサービスですが、手荷物の重量測定時は毎回ちょっとドキドキします。
事前に受託手荷物(預け荷物)のオプションを追加していたものの、機内持ち込みバッグが7kgを超えていないか、自分でしっかりと計測しておく必要があります。このあたりの「自己責任感」は、LCCならではの緊張感と言えます。
シンプルさを徹底した機内空間と実際の乗り心地
機内に乗り込むと、革張りのブラックのシートが整然と並んでいます。カンタス航空に比べると、正直なところ座席の間隔(シートピッチ)はやや狭めです。深く腰掛けると、膝が前の座席のバックポケットに触れそうになる感覚がありました。
しかし、シドニー〜ウルル間の約3時間20分、ケアンズ〜シドニー間の約2時間55分という飛行時間を考えると、苦痛と感じるほどではありません。「本を読んだり、スマホでダウンロードしておいた動画を見たりしていれば、あっという間に着いてしまうな」というのが正直な感想です。
機内サービスは完全有料で、水やコーヒー、スナック類も注文しなければ出てきません。機内にはフライドポテトやコーヒーの香ばしい匂いが漂う瞬間もあり、周りの乗客が買っているのを見ると少し羨ましくなったりもしました(笑)。でも、余計なサービスを省いて運賃を抑えられていると思えば、十分納得できるクオリティです。
ちなみに、ケアンズからシドニーに戻った夜は、ケアンズでのクロコダイル・アドベンチャー観光などの疲れもあり、シドニー空港隣接の「リッジス シドニー エアポート ホテル」に前泊したのですが、遅い時間(21:55着)の到着でも移動がスムーズで助かりました。
【徹底比較】カンタス航空 vs ジェットスターの違いまとめ
実際に乗り比べてみて感じた両社の違いを、項目ごとに整理してみました。私が個人的に感じた体感値の比較です。
| 比較項目 | カンタス航空(QF) | ジェットスター(JQ) |
|---|---|---|
| 預け荷物・手荷物 | 運賃に含まれる(基本ルールがシンプルで安心) | 基本運賃には含まれず追加購入が必要。7kg制限厳格 |
| 座席の広さ・快適性 | ゆとりがあり、シートのクッションも柔らかい | やや狭め。長身の人や長時間は少し疲れやすい |
| 機内サービス・食事 | 無料の軽食・スナック・ドリンク付き | すべて有料(事前予約または機内販売) |
| 運賃価格帯 | 高め(ただし荷物代など込みと考えれば納得) | 圧倒的に安い(セール等を狙うとさらにお得) |
| 雰囲気・接客 | 丁寧でフレンドリー、安心感がある | 効率的でカジュアル、無駄がない |
乗ってみてわかった!正直なメリット・デメリット
両社を実際に利用してみて感じた「良かった点」と「いまひとつだった点」を包み隠さずまとめます。
カンタス航空の正直な感想
- 良かった点:
- 荷物の重量オーバーを過度に気にしなくていい開放感がある。
- 機内で温かいドリンクや軽食が提供され、優雅な「旅気分」を味わえる。
- 遅延が比較的少なく、運行の安定感とトラブル時の対応への安心感がある。
- いまひとつだった点:
- ジェットスターに比べると、チケット代のベース金額がやはり高価。
- 短距離路線だと「サービスを使い切れていない」と感じることもある。
ジェットスターの正直な感想
- 良かった点:
- 移動費用を大幅に抑えられるため、浮いたお金をツアーやホテル、美味しい食事に回せる。
- Webチェックインや自動荷物預け機など、システムが合理化されていてスムーズ。
- 2〜3時間の短距離なら、座席の狭さもそこまで気にならない。
- いまひとつだった点:
- 荷物の重量制限(特に7kgの機内持ち込み)に終始ヒヤヒヤする。
- お水やコーヒーも有料なので、搭乗前に空港でペットボトルを買っておく必要がある。
- 万が一の遅延や欠航が発生した際、振替などの融通が利きにくいリスクがある。
まとめ:ウルル・ケアンズ移動、結局どちらを選ぶべき?
今回のオーストラリア国内線乗り比べを通じて、私は**「移動に求める優先順位と旅程の重要度によって使い分けるのが最適解」**という結論に至りました。
私自身、旅の予算(今回の9日間旅行では、宿泊・航空券・オプショナルツアー含め2名合計で約15,611 AUDほどかかりました)との兼ね合いで両社を組み合わせましたが、結果として大満足の選択でした。
最後に、これからオーストラリア国内線を予約する方へ、私なりの選び方の基準アドバイスをお送りします。
【こんな人にはカンタス航空がおすすめ】
- ウルル発着など、便数が少なく遅延・欠航による日程崩壊を絶対に避けたい区間を利用する人
- スーツケースが重くなりがちな人や、お土産をたくさん買い込む予定の人
- 移動中もゆったりと快適に過ごしたい人、フライト自体を旅の思い出として楽しみたい人
【こんな人にはジェットスターがおすすめ】
- シドニー〜ケアンズ間など、便数が多く選択肢が豊富な区間を移動する人
- 旅費を少しでも抑えて、現地のオプショナルツアーや美味しい海鮮料理にお金をかけたい人
- 荷物が少なめで、手荷物ルールの確認やWeb手続きを苦に感じない人
最初は「LCCでの移動は疲れるかな?」「荷物で揉めたら嫌だな…」と私も不安だらけでしたが、実際に乗ってみればどちらもそれぞれの良さがあり、オーストラリアの大自然や街を楽しむための素晴らしい足となってくれました。
みなさんもご自身の旅のスタイルや予算に合わせて、カンタス航空とジェットスターを賢く使い分けてみてください。素晴らしいオーストラリア旅行になりますように!
渡航前の最新情報はこちら
航空券やツアーの料金、入国に必要な手続き(ETAなど)は年々変わります。出発前に必ず公式の情報をご確認ください。
